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ローマの休日 製作50周年記念デジタル・ニューマスター版 イントロダクション

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ウィリアム・ワイラー/監督

グレゴリー・ペック/ジョー・ブラドリー役

オードリー・ヘプバーン/アン王女役

エディ・アルバート/アービング・ラドビッチ(カメラマン)役

イーディス・ヘッド/衣装デザイナー

Cast & Staff

ウィリアム・ワイラー/監督ウィリアム・ワイラー/監督
『ミニヴァー夫人』(42)『我等の生涯の最良の年』(46)『ベン・ハー』(59)で3度のアカデミー賞監督賞受賞に輝くアメリカ映画界を代表する名匠。

1902年7月1日、ドイツ・アルザス地方のミュルーズという町に生まれる(現フランス領)。スイス・ローザンヌの大学で経営学を専攻したのち、パリへ出て、コンセルヴァトワールで弦楽器を学ぶ。専攻はヴァイオリンだった。20年、母方の遠縁にあたるユニヴァーサル映画の創設者カール・レムリから誘いを受け、単身、渡米。当時ニューヨークにあったユニヴァーサル映画本社に入社する。宣伝部に配属され、ヨーロッパ向けのプレスリリース作成を任される。

その後、ハリウッドに建てられたユニヴァーサル撮影所勤務に異動。メッセンジャーボーイを振り出しに、小道具係、編集助手、ストーリー・エディター(権利、脚本管理)、キャスティング・スタッフ(配役係)を経て、23年『ノートルダムのせむし男』(ウォーレス・ワースリー監督)の助監督に就き、映画製作の現場に携わるようになった。

25年に2巻ものの短篇西部劇で監督デビュー。2巻から3巻ものの西部劇や活劇を多く手がけたのち(約40〜50本)、やがてユニヴァーサル映画を離れ、製作者サミュエル・ゴールドウィンと契約。36年、ゴールドウィン製作、女流劇作家リリアン・ヘルマンの戯曲の映画化『この三人』で初めての長編ものに挑み、「監督ウィリアム・ワイラー」の名を一躍、轟かせた(『この三人』はのちにオードリー・ヘプバーン主演の『噂の二人』で自ら再映画化している)。

その後、次つぎゴールドウィンとのコンビ作を放ち、アメリカ映画に「ワイラー時代」を築く。細かい場面でも妥協することなく、納得がいくまで何度でもカメラを廻し続けた。俳優たちからは怖れられ、粘り続けるその姿は「リテイク・メン」とアダ名されるようになる。『ローマの休日』でも、主演の2人がベスパに乗ってローマ市街を走りまわる数分間のシーンの撮影に、6週間もかけるという凝りよう。「リテイク・メン」の面目躍如である。

第2次大戦中、米空軍に従軍。のちに娘のキャサリン・ワイラーと、イギリス映画界の製作者デヴィッド・パットナムが製作することになる『メンフィス・ベル』(90)の原形となった戦争ドキュメンタリー『The Memphis Bells』などを手がける。最前線でも、妥協のない映画創りの姿勢を貫き、カメラを廻し続けていった。1965年に長年に渡るアメリカ映画への芸術的貢献が高く評価され、アカデミー賞特別名誉賞にあたる「アーヴィング・サルヴァーグ賞」を受賞した。

1981年7月27日(アメリカ時間)、心臓発作で死去。ロンドンで行われた回顧上映の講演から帰国してすぐの死だった。80年、黒澤明監督の『影武者』公開に先立つ、東京・日比谷の〈有楽座〉で開催された世界プレミアに出席のために来日。有楽座前で笑顔でファンに手を振った姿が印象的だった。


《監督作品》(日本公開作)

『戦友の為に』(26) 『稲妻の男』(26) 『新時代』(27) 『名馬と名騎士』(27) 『君を尋ねて三千里』(28) ※以上サイレント映画

『熱血阿修羅王』(29) 『恋のからくり』(29) ※以上パート・トーキー(発声)

※以後トーキー映画 『砂漠の生霊』(30) 『嵐』(30) 『北海の漁火』(31) 『鉄血士官校』(32) 『やりくり宝船』(32) 『巨人登場』(32) 『白蛾』(34) 『お人好しの仙人』(35) 『この三人』(36) 『孔雀夫人』(36) 『大自然の凱歌』(36年、ハワード・ホークスと共同) 『デッド・エンド』(37) 『黒蘭の女』(38) 『嵐が丘』(39) 『月光の女』(40) 『西部の男』(40) 『偽りの花園』(41) 『ミニヴァー夫人』(42年、アカデミー賞作品・監督・主演女優・助演女優・脚色・撮影(白黒映画)賞受賞) 『我等の生涯の最良の年』(46年、アカデミー作品・監督・主演男優・助演男優・脚色・編集・音楽・特別賞受賞) 『女相続人』(49年、アカデミー賞主演女優・美術監督/装置・音楽・衣裳デザイン賞受賞) 『探偵物語』(51) 『黄昏』(51) 『ローマの休日』(53年、アカデミー賞主演女優・脚本・衣裳デザイン(白黒映画)賞受賞) 『必死の逃亡者』(55) 『友情ある説得』(56) 『大いなる西部』(58年、アカデミー賞助演男優賞受賞) 『ベン・ハー』(59年、アカデミー賞作品・監督・主演男優・助演男優・撮影(カラー映画)・音響・編集・特殊効果・音楽賞受賞) 『噂の二人』(61) 『コレクター』(65) 『おしゃれ泥棒』(66) 『ファニー・ガール』(68年、アカデミー賞主演女優賞受賞) 『L・B・ジョーンズの解放』(70年、遺作)

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