19世紀末のニューヨーク、橋の上で体を刻まれた凄惨な死体が発見される。警察は早々に犯人を逮捕するが、精神科医クライズラーはその逮捕に疑いを持つ。今回の猟奇殺人が、かつて自分の患者が殺された未解決事件と酷似しており、早い段階から事件に興味を抱いていたのだ。彼はニューヨーク・タイムズのイラストレーターで友人のムーア、その幼馴染みでニューヨーク市警初の女性職員サラ、ユダヤ系ゆえ警察内で軽んじられる刑事アイザックソン兄弟と共に特捜班を立ち上げる。プロファイリングや科学捜査を駆使して徐々に犯人像に迫っていくが、腐敗したニューヨーク市警内部からの妨害で犯人逮捕に辿り着けずにいた。そんな中、新たな惨殺死体が発見され、事態は混迷を極めていく。